海峡
青函トンネル工事に携わった人々の人間模様を描いた東宝創立50周年記念超大作。昭和29年、青函トンネル技術調査団の阿久津(高倉健)は、青森に赴いて工事が技術的に可能であると中央に答申。やがて工事は着工され、阿久津はトンネル堀りのベテラン源介(森繁久彌)や青函連絡船の事故で両親を失った仙太(三浦友和)らとともに、苛酷な作業に従事していく…。
『八甲田山』『動乱』に続いて高倉健主演作を撮ることになった森谷司郎監督は、およそ30年にわたるプロジェクトを簡略化しつつも丁寧に見せこみつつ、北の自然の猛威などを圧倒的映像で描出し、大作ならではのスケール感を醸し出している。木村大作のカメラワークも素晴らしい。また、男たちを陰で支える女の代表として、吉永小百合が見事な存在感を披露してくれている。クライマックス、苦悩と犠牲の果てにトンネルが貫通したときに健さんの頬をつたった涙は、まさに本物であった。(増當竜也)
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